高血圧を放置してはいけないのはなぜ?
健康診断などで血圧が高めと言われたことがある方は多いのではないでしょうか。しかし少し血圧が高い程度では、症状がなく日常生活や仕事に支障がないばかりか、労働や運動もできます。この状態ではなかなか病院に行く気にはなれないのが普通と思われます。
ではなぜ、高血圧を放置してはいけないのか。血圧が高いと血管の壁が厚くなって硬くなります。これが動脈硬化です。さらに進行すると、血管が狭くなり場合によっては閉塞してしまいます。
このようなことが心臓におこると狭心症や心筋梗塞、頭の血管に起こると脳梗塞になってしまい、生命に関わるばかりか、命が助かっても重い後遺症を残すこととなります。つまり高血圧の治療の目的は将来の大きな病気を予防することなのです。
高血圧の治療法は?
次に高血圧の治療はどのようなものでしょうか。多くの方は血圧が高くて病院に行くとすぐに薬での治療が始まって永遠に続いてしまうと思っていらっしゃいます。一定数、そのような治療が必要な方もいらっしゃいますが、血圧で病院に行くと、まず行うことはその原因や治療の必要性についての診察です。
治療も食事療法・運動療法、禁煙などの生活習慣改善からが原則です。定期的に食生活を栄養士に見てもらうことで薬を飲まずに高血圧を管理できる人は多くいます。高血圧を指摘されたら、まず適切な医療機関に相談することが最もよい解決策です。
10年先のことも考えて、高血圧症は放置しないことが将来の健康のために重要です。