フリースタイルリブレとは
高松市の屋島おおはら内科・消化器クリニックでは、最新の血糖測定方法として、「フリースタイルリブレ」を導入しています。インスリン療法(自己注射)を行っている方は、保険適用でご利用いただけます。
腹部などに取り付けた小さなセンサーによって5分に1回、血糖コントロールに不可欠なグルコース情報を調べることで、どのような時にどれくらい血糖値が上昇・下降したかが分かります。
入浴時や睡眠中を含めた連続的な血糖値の変動を把握することで、よりお一人おひとりに合った細やかな糖尿病治療が可能になります。
小型のセンサーで日常生活の邪魔にならない
フリースタイルリブレで使用するセンサーは、500円玉サイズです。
腹部または二の腕に取り付けて使用し、そのまま入浴も可能です。
センサーは使い捨てで、14日間使用することができます。
連続的な血糖値の変動を可視化できる
測定されたグルコース情報は数字・グラフで表示されます。
何をどれくらい食べた時に血糖値が上がっているか、食後どれくらいで血糖値が下がっているかを推定することで、その後はより細やかな治療が可能になります。
2024年にリブレ2が登場
当院では、2024年に発売されたばかりの「フリースタイルリブレ2」を導入しています。
フリースタイルリブレ1ではセンサーからデータを取得・表示するためにはセンサーのスキャンが必要でしたが、2ではこれが不要になりました。
測定結果がブルートゥースによって専用のリーダー(スマホの半分くらいの大きさの装置)またはスマートフォンに届けられるため、より少ない手間で血糖の推定値・変動を把握することができます。
フリースタイルリブレを
おすすめする方
フリースタイルリブレは、インスリン療法(自己注射)を行っている方のための測定方法です。
特に、以下に該当する方におすすめします。
- インスリン療法を始めたばかりの方
- 血糖値の上下が激しい方
- 1日に何度も血糖測定を行っている方
- 糖尿病治療がなかなかうまくいかない方
- 血糖値の変動を細かく把握し、安心して毎日を暮らしたい方
- 指先から採血する従来法に抵抗がある方
- お仕事をしている・外出している時間が多く頻繁な血糖値測定が難しい方
- 糖尿病の治療方針が変わったばかりの方
- 仕事でどうしても生活が不規則になり、高血糖が心配な方
- 肉体労働、スポーツなどによる血糖値の変動が心配な方
フリースタイルリブレの
装着位置・使い方
装着位置
フリースタイルリブレは、二の腕または腹部に装着します。腕を下ろした時に体と接する位置に取り付けると、目立ちにくくなります。
患者様のご希望を考慮した上で取り付け位置を決めますので、ご安心ください。
使い方
測定結果は、ブルートゥースによってセンサーから専用のリーダー(スマホの半分くらいの大きさの装置)、またはスマートフォンに届けることができます。
フリースタイルリブレ1と同様、リーダーをセンサーにかざしてスキャンし、測定結果を表示することも可能です。スキャンは、服の上から行えます。
フリースタイルリブレの
注意事項
インスリン療法を行っている方は、フリースタイルリブレを保険適用でご利用いただけます。
ただし、以下のような注意点もございます。ご不明・ご不安な点は、なんでもお尋ねください。
- 単に使用するだけでは意味がありません。結果に応じて、専門的な知識を持った医師が治療方法を調整するための測定です。
- アラート機能は付属していません。低血糖が疑われる場合など、従来の指先での血糖測定が必要です。
- レントゲン検査、CT検査、MRI検査の際にはセンサーを取り外す必要があります。
- センサー装着時に、多少の痛み、出血が生じることがあります。
- センサーを取り付けるために使用するテープによって、稀に皮膚トラブルが生じます。
フリースタイルリブレは
自費?保険適用?
フリースタイルリブレは、保険適用としてご利用いただけます。なお医療保険の適用とならない方も、ご希望に応じて自費診療とはなりますがご利用いただくことが可能です。ご希望の方は診察時に医師にご相談ください。
保険適用できる方
保険適用となるのは、インスリンの自己注射(インスリン療法)を1日1回以上行っている方です。
使い捨てのセンサーは、1カ月2枚まで処方が可能です。1枚あたり2週間使用できますので、ちょうど1カ月分ということになります。