屋島おおはら内科・
消化器内科クリニック

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自己免疫性肝炎

自己免疫性肝炎とは

自己免疫性肝炎とは、肝臓に対する免疫学的機序が破綻することで発症する病気です。身体の中にいる、外部から入ってきた病原体と戦うはずの兵隊が間違って自分の肝臓を攻撃してしまっている状態です。

発症の原因としては感染症(なんらかの病原体に感染すること)や薬剤の関与、妊娠・出産などが示唆されています。男女比は1:6で女性に多い疾患ですが、近年、男性患者の割合が増加し高齢化傾向にあります。

症状

症状としては、倦怠感(疲れやすい)が多く、黄疸や食思不振などがあります。またB型肝炎やC型肝炎などウイルス性慢性肝炎では通常ない関節痛、発熱を認めることがあります。

他の自己免疫疾患あるいは膠原病の合併が多く、合併頻度の高いものとしては慢性甲状腺炎(橋本病)、シェーグレン症候群、関節リウマチなどがあります。それぞれ、倦怠感、むくみ、目が乾きやすい、関節の痛みなどを伴います。

診断方法

血液検査で肝臓の状態を表すAST、ALT、ALPの数値を用いて比率を計算し、診断基準で疑わしいとなれば肝臓の細胞を採ってくる肝生検を行うこともあります。

しかし、肝生検は身体に負担がかかるために超音波検査(エコー検査)などで代用することもあります。典型例は血液検査の数値でもAST、ALT、ALP、γ-グロブリン、IgGの上昇を認めます。自己抗体(自分を攻撃する兵隊)では、抗核抗体、抗平滑筋抗体、抗肝腎ミクロソーム-1抗体が陽性となります。しかし、非典型例では診断基準に当てはまらないこともあります。

治療法

治療目標はAST、ALTを正常化して、その状態を持続させることです。薬としてはステロイドを使うことがあります。ステロイドに対して怖い印象を持たれている方も多いかもしれませんが、専門医が管理して使えば安全に使うことができる、効果の高い薬です。

また一定期間以上AST、ALTとIgGが正常内で推移すれば、ステロイドの中止も検討可能です。しかしAST、ALTやIgGが持続的に正常化していない場合には、治療中止により高率に再燃が認められます。治療を中止した場合でも60%の患者さんは1年以内に再燃も多いために、治療中止後も十分な経過観察が必要です。初回のステロイド治療がよく効いた患者さんの多くでは、再燃時においてもステロイド治療によりAST、ALTの値を正常化させることが多いです。ステロイド治療にもかかわらず再燃を繰り返す患者さんや、ステロイドが使用できない患者さんでは、免疫抑制剤のアザチオプリンという薬が有効です。ステロイドを減らしていっている最中や再燃しても軽症の場合には、ウルソデオキシコール酸を併用することでAST、ALTを持続正常化できることがあります。自己免疫性肝炎による急性肝不全を起こしてしまうと死に至る可能性が高く、肝移植を視野に入れた迅速な治療方針が必要となります。

適切な治療を行えば、自己免疫性肝炎は多くの患者さんで日常生活に支障はなく、生存期間(余命)についても健康な人と差は殆どありません。難病指定されている病気であり、完治は難しいかもしれませんが、治療さえ適切に行えば、運動や食事についても特に大きな制限がかかるわけではありません。しかし、適切な治療が行われないと、他の慢性肝疾患に比べても早く肝硬変・肝不全、肝癌へと進行して命に関わる病気です。肝機能障害がみられた場合には、肝臓専門医と相談してみることをお勧めします。

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