屋島おおはら内科・
消化器内科クリニック

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薬物性肝障害

薬物性肝障害とは

薬物性肝障害とは、薬物療法を行う過程において副作用として発症した肝障害のことです。原因としては抗菌薬が最も多いですが、それ以外の原因は年代とともに変化してきています。食事からのアレルギー性のものもありますが、最近では健康サプリメントなどがあります。アミノ酸(プロテインなど)、AGAの薬剤など一般市販薬によるものも増加しているので注意が必要です。

発症機序としては中毒性といい、摂取し薬物が肝臓に対して毒性を持ち用量依存性(量が多いほど症状が出やすい)ものと、特異体質性といってアレルギーに近いものがあります。特異体質性は用量依存性でないために予測が困難で症状も個人差が大きいです。

特殊なケースとして脂肪化(肝臓に脂肪が沈着すること)、腫瘍形成(肝臓にできものができること)などがあります。具体的には経口避妊薬や蛋白同化ホルモン薬などを長期に服用することによる肝腫瘍(良性、悪性の両方の場合があります。)、ある種の薬物による脂肪肝や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の発症などがあります。これらの多くの場合は早期発見により原因薬物の投与を中止することで速やかに回復することがほとんどですが、発見の遅れや個人差により悪化することもあり、定期的な検査が必要です。

症状

健診などで偶発的に見つかることが増えてきていますが、それぞれの薬に対して定期的に肝機能検査を実施し、速やかに肝障害の有無をチェックする必要があります。多くの薬物性肝障害は28日以内に起こることが多く、60日以内にそのほとんどが観察されます。

発熱やかゆみ、発疹、発赤などの皮膚症状が早期に出ることが多く、受診をするきっかけとなります。しかし、最も重要なのは薬物、健康食品、ハーブなどが入った自然食品などの服用があるかどうかであり、患者さんの話に耳を傾けてどのようなものを摂取しているかの情報を収集することが大切です。

診断方法

繰り返しになりますが、診断の基本は薬物服用と肝機能障害の経過とが時間的に関連することと、他の肝障害の除外診断(他の原因を否定すること)です。この点をしっかり、聞いて情報収集することが重要となります。

血液検査などでは、アレルギー機序のものでは末梢白血球増多(病原体と戦う兵隊が増えること)や好酸球増多(アレルギーの時に増える兵隊が増えること)を認めやすく、リンパ球刺激テスト(DLST)が陽性となることもあり、これも診断補助として役に立ちます。

早期発見には血液検査で肝臓の状態を表すAST、ALT、、ALPの数値の変動に注意が必要です。肝機能が悪化していく場合、プロトロンビン時間、血清アルブミン値、コリンエステラーゼ値などの血液検査項目を追加して悪化しないか兆候を見極めて、早急に治療を開始する必要があります。診断基準として薬物性肝障害ワークショップの診断基準が汎用されていますが、これは肝臓専門医以外の医師でも簡単に使えるように作成されたものであり、薬剤性肝障害が疑われれば専門医の相談が望ましいと言えます。

血液検査で白血球の増多、好酸球増多が見られること多いですが必ずではありません。診断基準における好酸球の増多は6%以上となります。プロトロンビン活性が低下の傾向を示した場合、重症化、劇症化の可能性があり、早急な対処が必要となります。

また、ある種の薬物では抗核抗体や抗ミトコンドリア抗体、抗平滑筋抗体といった自己抗体(病原体と戦う兵隊)が出現することがあります。

治療法

治療の基本は、原因薬物の速やかな同定とその薬物の早期中止です。肝障害が軽度であれば、これで自然に改善することが多いです。黄疸を呈する場合など中等度以上の肝障害では、入院の上で安静を保ちながら経過観察を行います。一部の症例で劇症化することがあり、場合によっては肝移植を必要とされ、生命に関わることもある病気でもあります。

具体的な治療法では安静臥床での経過観察、消化の良い食事(低脂肪食:脂肪を1日30~40gに制限など)を中心とした食事療法、肝障害の程度により薬物療法を行うことがあります。中等度以上では強力ネオファーゲンシーの(SNMC)の静脈注射、ウルソデオキシコール酸(UDCA)の経口投与を行い、ALTの改善に努める必要があります。黄疸を伴う場合にはステロイド治療を行うこともあります。発症機序により治療法も選択が変わってくるために、早期の診断が治療に重要であると言える病気です。

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