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首の腫れ

首が腫れている、押すと痛い

首が腫れている、押すと痛い 首を触った時や鏡を見た時にしこりに触れたり、腫れていたり、押すと痛かったりすることはありませんか?
首には、さまざまな組織があり、首のしこりや腫れにはさまざまな原因が考えられます。
首が腫れている場合、甲状腺に問題がある可能性があります。
甲状腺はのどぼとけの下にある臓器で、そこから生成される甲状腺ホルモンは、各組織や細胞に影響を与え、基礎代謝率やエネルギー利用、体温の調節など自律神経の働きを調整します。
また、風邪を引いたり、喉が腫れたりすれば、首にあるリンパ節も腫れることがあります。
首のしこりや腫れには、治療が必要なものがあります。
どのような場合でも、一度お早めに診察を受けるようにしてください。

首が腫れている原因は?考えられる病気について

首が腫れる原因は大きく以下のように分類され、それぞれ疑われる疾患が異なります。

甲状腺の腫れ

甲状腺の細胞が変性し、結節や腫瘍といったしこりが生じます。
90%は良性とされていますが、悪性のものもみられます。
悪性の場合は治療が必要です。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症の主な原因の一つであるバセドウ病などでは、自己免疫の攻撃により甲状腺が過剰に刺激され、それに伴って甲状腺が拡大します。

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甲状腺機能低下症

免疫系の攻撃などが原因で炎症を引き起こしたり、TSH(甲状腺刺激ホルモン)の分泌が増加することで甲状腺が大きくなることがあります。

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甲状腺炎

亜急性甲状腺炎

ウイルス感染が原因で発症し、甲状腺が急激に腫れることがあります。

慢性甲状腺炎

免疫系の攻撃により甲状腺が慢性的に炎症を起こし、腫れや縮小が生じることがあります。

甲状腺腫瘍

良性腫瘍

例えば、単結節性腫瘍や多結節性腫瘍が甲状腺の腫れを引き起こすことがあります。

悪性腫瘍(甲状腺がん)

がん細胞の増殖により甲状腺が腫れることがあります。

甲状腺結節

甲状腺にできる腫れた組織塊。結節が大きくなると、甲状腺全体が腫れることがあります。

ヨウ素不足

ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成要素であり、ヨウ素不足が続くと、甲状腺が拡大して腫れることがあります。

妊娠関連の甲状腺の変化

妊娠中に甲状腺が腫れることがあり、妊娠甲状腺腫と呼ばれます。

リンパ節の腫れ

リンパ節は、老廃物の回収などの働きなどをしている「リンパ液」を濾過する役割があります。
リンパ節の腫れにはさまざまな原因がありますが、一般的には、感染症や悪性疾患(がんの転移や悪性リンパ腫)、免疫異常(膠原病や関節リウマチ)などの免疫が活性する状態で腫れることが多いです。

感染症

咽頭炎、扁桃腺炎、歯周炎などの感染症が原因で、リンパ節が腫れて首に腫れが現れることがあります。

悪性腫瘍

がんの進行に伴って、周辺のリンパ節が腫れることがあります。

首の片側だけ腫れることも…

感染などの影響を受けたリンパ節は他と比べて活性化されるため、片側のみが腫れることもあります。
また、炎症が原因となり痛みを伴うこともあります。

首の腫れの検査

首の腫れの検査

以下のような検査を行います。

  • 問診
  • 視診
  • 触診
  • 血液検査
  • 頸部エコー検査

など

エコー検査により、良性・悪性のおおよその判断が行えます。
必要があれば、CT検査やMRI検査を追加します。

首の腫れが気になる方はご相談ください

首の腫れが気になる方はご相談ください 原因がわからない首やリンパの腫れが、放置していたらいつの間にか治ったという方も中にはおられると思います。しかし、ここまでで説明してきたような、リンパ節の病気や甲状腺の病気、がんの可能性もあります。
数日以上の腫れやしこりがある状態が続いている場合には、早期受診を行うようにしましょう。